オープンスペースは、夜ゼミである
会議の運営手法としてオープンスペースというのを、kwg memo http://d.hatena.ne.jp/kwg/20051017#p2
経由で知る。オープンスペースなる手法名で紹介されているが、
ほぼ同様で、より日本的な方法を、10年以上前の自分が高校生の時に体験した。現在NPO法人数理の翼(http://www.npo-tsubasa.jp/)が主催となった数理の翼セミナーにおいてだ。名称は、夜ゼミ(よるぜみ)。「より日本的な」というのは、欧米ではミーティングスペースを用意するのだろうが、日本には「和室」「畳の宴会部屋」という便利なものがある。その仕切りのないところで、行う。
このセミナーは全国から数理好きの高校生が集まる。昼間は講義だが、夕食後は許す限り、夜ゼミの時間となる。それまでに、何か話したいテーマのある人は、共通の掲示板に話したいテーマと、開始時刻を適当に書いておく。
主催者は、移動可能なホワイトボートか模造紙、とペンを用意し、掲示板にテーマを書いた人に配る。そして、そのままミーティング(?)をはじめる。以上である。
いたってシンプルながら、お互い色々知りたい多感な時期の高校生の中では、毎年いろいろな化学反応が起きている。その時間中は、各ミーティングのテーマも人も流動的である。全ては来るもの拒まず、去るもの追わず、である。しかし、セミナーでは一番印象に残る時間である。