「インターネットは誰のものか」「スーパーコンピューターを20万円で創る」
出張などで移動の時間が多かった先月下旬から今月上旬で,読破した本の内,面白かった2冊.
- スーパーコンピューターを20万円で創る
プロジェクトX 的な本.GRAPE(天体物理用のスパコン)作成にまつわる自叙伝なのだが,「私は・・・した」ではなく,「伊藤(筆者)は・・・と考えた」と第三者的視点で語られている.また,主人公=筆者の当時の感情も記して有り,フィクション的に読めるノンフィクションである.人間の摩擦やチームワークは多くの研究には必須なので,研究でゼロから1を産む現場に携わりたい人は,一読の価値がある.そして,読後,努力と経験と直感に導かれた運というのは,大切だと改めて思った.
スーパーコンピューターを20万円で創る (集英社新書 395G)
posted with amazlet on 07.08.06
おすすめ度の平均:
ヤング・ジャンプの原作者でもある著者の初期のコンピューター
技術者魂か?
- インターネットは誰のものか
タイトルは一般向けを装っているが,内容は少しネットに詳しい or 興味がある人向け.バックボーン維持にかかる費用や責任,経済的問題などを提起した本.よくまとまっていて,読みやすい.
インターネットは誰のものか 崩れ始めたネット世界の秩序
posted with amazlet on 07.08.06
おすすめ度の平均:
知っておくべきこととは思うが