Genome-wide atlas of gene expression in the adult mouse brain

いつか出ると思っていたが,ついに出た.Brain-Mapのチームの論文( http://www.brain-map.org/ ).
http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/abs/nature05453.html
約2万遺伝子に関して,in situ hybridization(ISH)を行った結果と解析.超新しい事が分かったというよりは,ゲノム配列の様な基礎データとなるものだ.SAGE法やmicroarray では,mRNAの量を確保するために,それなるの細胞量が必要なので(註),脳の局部解析は容易ではないが,ISHなら,どこで発現しているか調べるのは不可能ではない(簡単じゃ無いだろうけどね).
genome情報,gene expression の解析がそろった.MRIなどのcell集合レベルでのfunctionの解析との整合性がどのように付いてくるのか.非常に興味があるし,食い込んでいきたい.

データ&解析ツールは http://www.brain-map.org/ にあるようだ.

(註)言ってるそばから,アレイで少量の細胞から発現を観測する論文が出ていた.http://nar.oxfordjournals.org/cgi/content/short/34/21/e143

(追記:12/09)The Scientist に記事が載っていました http://www.the-scientist.com/news/display/37348/